2021年11月6日に放送された「INDIE Live Expo」
数多くのゲームが紹介される中、登山をモチーフにしたかわいらしい見た目のデッキ構築型ローグライクを発見!!🕵️♀️
放送後すぐさま購入し、先日クリアしたのでレビューをやっていきたいと思います٩( ‘ω’ )و
現在チャレンジ10(こはるちゃん)・プレイ時間25時間ほどのプレイヤーです
最初に「ヤマふだ! にごうめ」の魅力を簡単にまとめると📝
ヤマふだ!にごうめのみりき
- Slay the spire的なローグライク
- 登山をモチーフにしたカードゲーム
- ほのぼのかわいいキャラクター
- 歯ごたえのあるやり込み要素も!
ゆるキャン、ヤマノススメが好き。なおかつSlay the spireも大好きなうp主にとって「こんなん探してたんで賞」グランプリを授与したい…そう思わせる作品でした!😭
お値段も1300円程度と非常にお手頃価格
今すぐsteamにいそげ!
しかし、自分の文章力だけじゃ魅力が伝えきれない…
ということで、「ヤマふだ! にごうめ」の開発・販売を行うKPC Onlineさんへ取材を行いました😳
ここからは取材内容を踏まえつつ、詳しくレビューをやっていきたいと思います٩( ‘ω’ )و
KPC Onlineさんへのインタビューは最後の方に掲載してますので、気になる方は目次からGO🏃♀️🏃♀️🏃♀️
「ヤマふだ! にごうめ」とは
「ヤマふだ! にごうめ(以降ヤマふだと表記)」は日本のインディーデベロッパー「KPC Online」さんが開発・販売を行うSlay the spire(以降スレスパ表記)ライクなデッキ構築型カードゲーム
かわいらしい女の子が主役の、山登りをモチーフにしたカードゲームとなっています
デッキ構築型カードゲームとは、ランダムに得られるカードとアイテムを駆使してクリアを目指す、ローグライク要素のあるカードゲーム
Slay the spireはカードゲームとローグライクをうまく合わせた不朽の名作ですが、欠点として1プレイが長くなりがちなところがあります
そんな欠点をなくし、雰囲気も明るくかわいいキャラクターになったのが「ヤマふだ」なのです
ヤマふだの特徴
明るくかわいい雰囲気
スレスパフォロワーなゲームはsteam上にも数多く存在します
そんなsteamでも、明るい雰囲気でアニメチックなキャラクターが登場するものは珍しい
ヤマふだはカードをプレイした時の演出に派手さはありません
しかし、キャラクターがてくてく歩いたり、スキップしたりと、動きがかわいくほのぼのとした雰囲気が魅力的な作品
カードをつかったときのモーションがかわいい
11月のアップデートでモーションが追加されてたので動画を撮ってみました٩( ‘ω’ )و
1プレイ10分程度の気楽さ
ヤマふだは1プレイが10分程度と気軽に遊べます
デッキ構築型ローグライクは1プレイ1時間ほどと長くなりがちな中、サクッとプレイできるのは空き時間に遊びやすい
1プレイの時間が長いと攻略失敗したときの精神的ダメージも大きく、この手のゲームに慣れていない初心者にはおすすめしづらいんですよね
その点ヤマふだは1プレイが短いので初心者向け👍
見た目のかわいさもさることながら、プレイの気軽さも特筆すべき点のひとつ!
シンプルなゲームデザイン
カード効果のシンプルさも初心者向けと言える点
ゲーム中ほぼすべてひらがな表記となっていて、子どもでも遊べるようデザインされています💡
子どもでも遊べるとはいえ何も考えずに攻略できるほど山は優しくありません
「いきごみ」や「きをつける」など効果を覚える必要はあり、ギアとカードの組み合わせを考え攻略するデッキ構築型の魅力もしっかりある
しかし全部覚えきれなくてもプレイ中に確認することもでき、効果もシンプルで簡単なので安心です💡
序盤はやさしく後半は厳しい山の洗礼
ヤマふだはかわいい見た目とは裏腹にゲーム性は意外にも厳しい
現実の登山では山小屋などキャンプ地で休憩することもあると思いますが、荷物は重いし酸素も薄い、気力も体力もどんどん削られ完全な回復とはいきません
高難易度では受けるダメージが20をこえることもざら
そんな登山を体験するかのように、ヤマふだでは完封勝利がかなり難しいゲーム性になっています
ヤマふだでは「山の険しさを攻撃力」「ゴールまでの距離を体力」という設定
画像は富士山の9合目に差し掛かった場面
低地では舗装された楽な道だった山も、山頂付近になると大自然の洗礼を受けることになるのです…ゴゴゴ!!
自分は登山したことないけど、山の厳しさの片鱗を垣間見たような気がしました!
ヤマふだの評判は?
現在(2021年11月14日)評価は「直近で非常に好評」「全期間で好評」
まだレビュー数が少ないものの、すべてのレビューでおすすめとなっています
steamのレビューは「おすすめする」か「おすすめしない」の2つから選べる
全期間で好評と言うと微妙なのかな?と思うかもしれませんが、steamでは50件以上のレビューと85%以上の高評価がなければ「非常に好評」にはなりません
高評価だったところ
- 和製Slay the spireみたいな感じ
- ローグライクカードゲームの入門に最適
- 優しくて可愛い世界観、BGMも穏やかで癒されるが登頂付近になると荘厳になるのもGood
- ギア(レリック)が他ゲーと比べて集めやすくレアカードも出やすいため、自分の作成したいビルドへ比較的向かいやすいので、カード系ローグライク初心者の方におすすめしたい
グラフィック・音楽・モーションは多くの方が好評に挙げられていました
低評価だったところ
- キャンプのあるエリアを、そのエリアに入った時に表示されるマークと、入山前にしか確認できない
- 山を登るというゲーム性のため短い山登りを繰り返すのでギアやカードが固定化しやすく、同じ光景を短時間に何度も見なければならない
プレイが短い分仕方ないけど、デッキ構築が単調になりがちだったところがレビューに多く見られました
個人的に思ったことと海外ニキの評価
個人的に思ったこと
- デッキ構築の幅が狭いと感じた
- 序盤の引きに大きく左右される
- 専門用語が多いのにマニュアルがない
個人的に気になったのはこの3つ
まだそれほどやり込んだわけではないので、高難易度に挑戦するとまた考えが変わるかもしれませんが、他のレビューでも同様のことが指摘されています
カードの種類自体少ないし1ステージが短いから仕方ないところ
ちなみにカードやギアの効果など、アップデートで細かい調整がされています💡
YouTubeで高難易度ステージの実況を視聴したところ、やはり高難易度ほど序盤の引きとデッキ構築の幅の狭さは顕著になっているように感じました
ヤマふだは海外ニキからも大好評
ヤマふだは日本語と英語に対応しています
steamのレビューには英語圏の人や中国語のレビューもちらほらあり、機械翻訳でレビューを読んでみたところ日本人のレビューとほぼ同じような評価でした
アニメっぽいかわいい見た目とモーションは海外の方にも好評のようです
ただ、英語の翻訳は機械翻訳なのか分かりづらいところもあるみたい
まあ低価格で小規模なインディースタジオだと翻訳に予算をかけられないでしょうから仕方ないですねᐟ( ˆᐤˆ )ᐠ
個人的には機械翻訳でも一応言語対応している方が嬉しい
「ヤマふだ!にごうめ」の総評
steamにあるゲームの中でも屈指のかわいさ
難易度はSlay the spireなどをプレイしてきた猛者たちも楽しめるような歯ごたえでありながら、子どもでも遊べるようなシンプルなゲーム性
カードゲームはルールや効果が複雑で初心者にはとっつきにくいジャンルですが、ヤマふだは初心者にもプレイしやすくわかりやすいデザインだと思いました
一方でバフデバフの効果などに若干難あり
カードの効果はとてもわかりやすく作られていますが、バフデバフの効果が少しわかりにくかったです
バフ効果はカードの説明に書いてはあるものの、まだ説明不足感は否めません
例)いきごみ→次のターンもういっぽが増える(もういっぽ=のぼりが増える)
これでも効果はわかるのですが、専門用語が多数出てくるのでパッと理解しづらいと感じました
kawaiiデッキ構築型ローグライクの金字塔となり得る作品
これまでも女性キャラが主人公のデッキ構築型ローグライクはあったけど、アニメなかわいいグラフィックはヤマふだの大きな魅力
もし「ヤマふだ!さんごうめ」が開発されるならぜひボイスの追加を期待したい
そして、switch版やスマホ版などPC以外への展開も期待したいですね( ◜ᴗ◝)
これからもヤマふだ及びKPC Onlineさんのさらなる活躍に目が離せません🕵️♀️
KPC Onlineさんへインタビュー
このたび開発のKPC Onlineさんへ取材することができました!
KPC Onlineさんはゲーム部分を「wlk/えるけ」さん、キャラなどグラフィックを「Lee」さんが担当するデベロッパーです
今回は「wlk/えるけ」さんに問い合わせし、質問した内容を「Lee」さんと共にご回答いただいたのでその内容をこちらに掲載させていただきます
①構想からリリースまで大変だったこと
2人という小規模の開発で、構想からリリースするまで大変だった思い出はどんなことがありますか?
wlk/えるけ
前作にあたる『ヤマふだ!』が開発3ヵ月、その後半年おいてから、『にごうめ』を約1年で開発しました。
モデルとアニメが最高だったため、わたしはずっと楽しんでいて、大変ではなかったのですが、Leeさんの負荷をどう下げるかという点は、重要な課題でした。
ただ結局のところ、大変な苦労をお掛けしました。誠に申し訳ございません。(Leeさんへ)
Lee
2019年冬コミで頒布した一作目「ヤマふだ!」は、イベント出展当日の早朝まで作業していて三日くらいまともに寝てなかった覚えがあります。
今振り返ってもその時が一番大変だったと思います(汗)
それから半年後に開発再開しましたが、本業が忙しい時期と重なってなかなか時間が取れず、何度も停滞を繰り返しました。
ゲーム開発それ自体よりも、仕事と制作の両立が何よりも難しかったです。
そんな中、たとえ一人でも作り上げようとするwlkさんの強い意志に引っ張られながら、最後は気合いで完成させました!
前作「ヤマふだ!」は2019年の冬コミに出展してたのですね😳
2019年の開発から、2020年7月ごろ「ヤマふだ! にごうめ」がBOOTHで販売されるまで、本業と両立しながらの開発は想像するだけでも大変です…!
②影響を受けた作品
ヤマふだ!の制作に影響を与えた作品はどんなものがありますか?
wlk/えるけ
『デッキビルダーの金字塔』『ゆるふわアウトドアアニメ』『ある冬の日のキャンプアニメ』です。
多くのプレイヤーに向けた調整は、『まあるいピンクの主人公のアクションゲーム』を指針にしました。
Lee
皆様お察しの通り、某・登山やキャンプがテーマの作品達が大好きで、ゲーム全体のゆるい雰囲気に繋がっていると思います。(※開発初期の仮称は「キャンヤマ」でした。)
また、二人ともリアル登山を嗜んでいるので、自身の経験も盛り込まれています。
開発のお二人もあのアニメやあのゲームが好きなんですね!(キャンヤマは笑いました🤣)
しかもご本人も登山をされるとのことで、無知ながら日本名山を調べてみましたが…富士山と高尾山ぐらいしか元ネタわかりませんでした😇
もしかしたらゲーム内の場所は関係なく名前だけ参考にしてるのかも(。-`ω-)ンー
③steam版リリース後
steam版をリリースしてからどう変わりましたか?
wlk/えるけ
週間ファミ通さんで、小林白菜(はくさい)様に記事にして頂けました。
Steamでレビューを頂くことや、動画サイトにプレイ動画を上げて頂くことが増えたと思います。
そして、アボログ様にお声掛け頂きました。
Lee
まず、多くの国外の方々に遊んでもらえるようになりました。総DL数自体も伸びていて市場規模の大きさを実感します。
各種メディアに取り上げて頂く機会も増えて嬉しい限りです。(今回の取材もありがとうございます!)
そしてBOOTHリリース当初から応援してくださっている皆様にも感謝です。
プレイ配信の中でバグが発見される事もあり、嬉しさと不安の混じり合った気持ちで拝見していました。
こちらこそありがたいです!😭
steamにリリースしたことで、ファミ通(雑誌の方)掲載やINDIE Live Expoで取り上げられるなど、反響も大きかったようです
コミケに出展するのも相当すごいですが、steamだとこうして紹介しやすくより多くのユーザーが手に取りやすくなったのではないでしょうか
④今後の展望
新作やswitch版など今後の展望をお聞かせください!
wlk/えるけ
最適化が難しいのですが、別のプラットフォームにも出せればと考えています。
ただ、あまりそこに時間をかけるよりは、新作を作っていきたいです。
Lee
先日「ヤマふだ! にごうめ」の打ち上げにて、wlkさんから大量の次回企画を熱くプレゼンされました。
もちろん「ヤマふだ!」の作品展開も考えていますので、ゆるく気長に待って頂けると嬉しいです。
wlk/えるけさんの熱意がLeeさんを通してひしひしと伝わります…!
プラットフォームを幅広く展開するのは大手メーカーも苦労するみたいですもんね
個人的にはスマホ版の展開に期待していますが、移植だけでも大変ですから新作に力を入れていくことも期待が膨らみます
⑤KPC Onlineさんからのメッセージ
最後になにか宣伝やお伝えしたいことなどありましたらお願いします!
wlk/えるけ
感想やレビュー、ありがとうございます!全部みていて、とても元気を頂いています。
『ヤマふだ! にごうめ』自体は、何か思いつくたび引き続き更新してまいります!
Lee
ゲームの感想お待ちしております!
steamのレビューやSNSなどでの感想
ネットでは誰でも簡単に発信することができ、開発の方に感想を伝えやすいツールです
それが良い感想なら力になるでしょうし、良くない感想は時に新たな気づきになりより良いコンテンツ作りにつながることもあると思います( ˘ω˘ )
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