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応答速度ってなに?GtG・MPRTの違いと結局どっちがいいのか解説
この記事でわかること
- モニターの応答速度のこと
- GtGとかMPRTの違い
- 逆残像とかいう現象
ゲーミングモニターが良い理由のひとつに応答速度というものがあります
応答速度は簡単に言うと「映像を表示する速度」のこと
応答速度が遅いと残像が発生してしまうのでFPSでは重要な性能となっています💡
んで、応答速度の違いとどっちが良いのかと言うと
- MPRTは追従視・エッジのぼやけ
- 具体的な残像感に近い
- GtGは画面全体のにじみ・残像
- 尾を引くような残像っぽさ
どちらも重要なのですが、モニターを選びに役立つのはGtGの方
MPRTは実際の感覚に近いものなんですが、MPRTは黒挿入を使った状態で計測しているようなので「黒挿入がある=MPRTも優れてる」ぐらいで良いと思います
にゃん吉
じゃあ両方いいのはないの
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- GtGは0.5ms(XL2411Kは1ms)
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めちゃくちゃクッキリクリアで低残像なモニターなので、FPSなど競技性の高いゲームに最適です👍
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両方速いに越したことはないですが、もう少し詳しくGtGとかMPRTなど応答速度について解説しちゃいます( ー`дー´)キリッ
ポチって移動する目次
応答速度とは
んで、応答速度って結局なに?って話ですが
リフレッシュレートが画面の更新回数なのに対して、応答速度は表示速度のことなんですね
例えば赤から青に切り替わるまでの時間が1msだとしたら、そのモニターは0.001秒で赤から青へ切り替わるよーってことなのです😤
応答速度はGtGとMPRTがある
応答速度の計測方法は主に2つ
- GtG
- MPRT
現在メーカーが公式に表記してる応答速度は、中間色のGtGと輪郭のMPRTと2種類あります
過去には「黒→白」「白→黒」のようなRGBの0 or 255の表示速度を応答速度としていましたが、現在は白か黒かより中間色(RGB 1~254)の速度を採用することが主流
では次にもう少し詳しくGtGとかの計測方法についてみていきます🕵️♀️
応答速度の計測方法
GtG(グレートゥグレー)
GtGとはGray to Grayの略
あるグレーからあるグレーに変わるまでの時間を計測する方法です
あるグレーってなんやねん!って思う方もいると思うんですが、赤っぽいグレーとか青っぽいグレーみたいないわゆる中間色と言われるやつのこと
ざっくり言うと中間色が変化する時間がGtG
MPRT
Moving Picture Response Timeの略
動画応答時間とも言われるもので、動画などの映像を表示したモニターを撮影して、動きのある映像を追従しエッジ部分のぼやけを計測する方法です
ざっくり言うと、動きのあるものの輪郭部分の表示速度がMPRT
- GtGは中間色の速度なので主に色のついた映像に関わるもの
- MPRTは追従視なので動いている物体の周囲・輪郭部分に注目したもの
両方とも残像に関わる要素なのでどちらも大事なんですが、人間は動いているものに目が向く習性があるのでMPRTの方が実際の感覚に近いものとなります
ただしMPRTは黒挿入の使用を前提とし、GtGはオーバードライブMAXで逆残像が出てても無視した数値が公表スペックになってます
GtGは当てにならない?
GtGの公表スペックは計測値で最速のものです
それはあくまで速さだけを求めた数値なので、オーバーシュート(逆残像)がゴリゴリに発生してても1msは1msと表記されます🙄
そのためGtGは基本的には当てになりません
しかし当てにはならないとはいってもGtGが応答速度の標準ですし、最速値ですら遅いものは残像を実感するレベルになるので普通に参考にはなります
VESAが定めるGtGの計測方法があるっぽいので、そういうものと理解して見れば参考になる
現時点での情報をまとめると、VESAで策定予定の統一規格では、人間の目の動きを考慮して応答速度を算出するようだ。このため、計測器で単純に測定した数値よりも、若干遅い数値が出るという。
https://www.eizo.co.jp/eizolibrary/other/itmedia01_03/
MRPTは当てになる?
MPRTは実際の感覚に近い
だからといってGtGが無意味というわけではありません
というのは、MPRTとGtGでは別物なのでMPRTでは速くてもGtGで遅ければ残像が発生するからです(。-`ω-)ンー
AOC C27G2ZE/11のスペック表
画面サイズ | 27インチ |
解像度 | 1980×1080(FHD) |
パネル | VA |
リフレッシュレート | 240Hz |
応答速度 | 0.5ms (MPRT) / 4ms (GtG) |
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AOC C27G2ZE/11は240Hzのゲーミングモニターなのに3万円台と超絶コスパの良いモニターですが、応答速度はMPRTとGtGで差があります
MPRTは黒挿入を使用して計測しているようなので0.5msは黒挿入使用時のもの
下の動画の8分39秒あたりがちょうどわかりやすい感じだったので確認してみてください٩( 'ω' )و
動画にある赤っぽい壁のところや暗い部分などはGtGの遅さで残像になってる
逆残像オーバーシュートという現象
応答速度を高めるためにゲーミングモニターにはオーバードライブという機能があります
この機能は電圧を上げて応答速度をブーストしちゃおう!っていうもの💡
オーバードライブのおかげで応答速度が遅かったIPSパネルやVAパネルでも問題ないレベルになりました
しかし、オーバードライブが原因で逆に残像が発生するようになってしまったのです!😨
オーバーシュート
右側の変に明るくなっているのがオーバーシュート
電圧をかけて応答速度をブーストするオーバードライブは、このようにちょっと行き過ぎて本来の色を飛び越えてしまうことがあります
暗い部分がより暗く表示される現象をアンダーシュート
反対に右の画像のように、勢い余って暗い部分が暗くなりすぎるアンダーシュートも表示がおかしくなる
ゲーミングモニターはオーバーシュートなど構わず最速の値を応答速度として公表しているので、実際に使ってみるとめちゃくちゃ逆残像でるやん!ってなることがほとんど
なのでオーバードライブは大体デフォルトの設定か、5段階中の3ぐらいがベストだったりします
応答速度はこれがあるからあまり公表スペックが当てにならない
MPRTがないなら黒挿入をチェック
もし応答速度にMPRTがなければ黒挿入を確認しましょう
黒挿入とは、モーションブラーリダクション(残像低減機能)のことで、画面を高速点滅させることでホールドボケと言われる残像をカットしてくれる機能です
MPRTは基本黒挿入を使用した状態で計測するから実質MPRT=黒挿入という感じ
ん?って思うのがPixioの黒挿入は「MPRT」って言うんですよね🙄
応答速度のMPRTはホールドボケに注目した計測方法なのでかろうじて伝わるけど、各メーカー名称がバラバラなのでわかりづらい😇
ちなみにMPRTで1msなどの高速なものは黒挿入を使用して計測しているらしい
今日ディスプレイメーカーが使用している一般的なMPRT仕様は1msです。1msのMPRT仕様を実現するには、現在の技術に基づくLCDは、それを可能にするために、ある種のブレ低減バックライトを備えている必要があります。
TFT Central|Why Moving Picture Response Time (MPRT) Specs Can Be Misleading and Where 1ms MPRT is Sometimes Abused
黒挿入については別の記事で解説してますのでよければそちらもどうぞ٩( 'ω' )و
モーションブラーリダクションは必要?黒挿入のメリット・デメリット
この記事でわかること 黒挿入は必須なのかどんな人に必要なのかメリットとデメリット 高リフレッシュレートモニターの中には「黒挿入(モーションブラーリダクション)」...
応答速度はあんま気にしなくていい理由
実はリフレッシュレートが低いほど残像の影響度は上がります
どれだけ応答速度が高くてもリフレッシュレートが低ければ残像の悩みは解決できないのです🙃
つまり応答速度を気にして選ぶより、リフレッシュレートを気にしたほうが良いということ
なるほどわからん
なんで高リフレッシュレートモニターだと残像が減るのかはこんな感じ
STEP
残像が発生する
STEP
画面の更新で残像も消える
STEP
リフレッシュレートが高いと残像が減る
これはGtGの応答速度が十分にあることが前提
といっても、ゲーミングモニターは基本どれも必要最低限は確保されているのでほぼすべてに当てはまります
”MPRTは高リフレッシュモニターほど優秀”\_(・ω・`)ココ大事
今回応答速度を取り上げるためにPDFや海外サイトでガッツリ調べましたが、モニターの残像と言われるもののほとんどがMPRTで計測しているボケ感だと思います
そしてMPRTはリフレッシュレートによって増減することがわかりました
特別なバックライト技術のない通常のLCDディスプレイの場合特に知覚されるモーションブラーを減らすために追加されたMPRTの決定要因は、実際にはリフレッシュレートです。
ピクセルの応答時間が特に遅い場合は、MPRTの応答時間の仕様に少し時間がかかる可能性がありますが、通常、アクティブなリフレッシュレートの影響をほぼ完全に受けます。(Google翻訳)
TFT Central|Why Moving Picture Response Time (MPRT) Specs Can Be Misleading and Where 1ms MPRT is Sometimes Abused
要は”画面の更新回数が多い高リフレッシュレートモニターは、1フレームの表示時間が短くなることで結果的に残像が減る”ということなのかと🤔
360Hzで黒挿入が使えないのは必要性が低いからなのかもしれないね
結論:応答速度は重視しなくて良い
応答速度はリフレッシュレートやモニターのサイズほど重要ではないということがわかりました💡
重要度的にはこんな感じのイメージ
STEP
リフレッシュレート
FPSゲーマーはもちろん、残像を気にする人はまず高リフレッシュレートモニターを選ぶべし
STEP
サイズ
モニターの使用環境や使用用途によって適切なサイズを選ぶべし
STEP
解像度
予算や使用用途によって選ぶべし
STEP
応答速度
リフレッシュレートを決めてから応答速度を参考に選ぶべし
360Hzモニターは理論上残像は少ない
現状販売されている360Hzモニターは黒挿入使えないみたいですが、リフレッシュレートが高いほど残像は減るので黒挿入は気にしなくて大丈夫
240Hz以下は黒挿入に注目
240Hzあたりのモニターでは黒挿入がMPRTで言うところのモーションブラー(残像)を減らすのに重要な役割となってますので要確認です
黒挿入はわずかに遅延が発生するなどの欠点もあるので、”絶対必要”とか”神”とかみたいな意見には疑問を覚えますが、あって損するわけではないのでできれば搭載されているものをオススメします👍
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詳しい性能などはこちらで紹介してますので興味がある方はどうぞ(・ω・)ノシ
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詳しくはこちらで取り上げてますのでよければチェックしてみてください٩( 'ω' )و
限界を超えろ!最強360Hzゲーミングモニターまとめ
先に結論から言うと360Hzはすごい😳 極端な話フレームレートは高ければ高いほど”先”を見ることができます https://www.youtube.com/watch?v=VzSmS7LFptk&ab_...
といったところで今回は応答速度についてでした
国内の情報だけでは追いきれない部分だったので海外のサイトも調べましたが、モニターの性能は調べれば調べるほど奥が深く難しい😇
今後も新しい情報や知識が増えたらまた更新していきたいと思いますので、よかったらまた見ていってください٩( 'ω' )و
お気軽にコメントください(´°v°)/ンピッ
コメント一覧 (2件)
AW2521Hを使っていますが、やはり360Hzで使うよりも
240Hz黒挿入のほうがはっきりと残像は少ないです
また、ヘビーゲーマー+在宅勤務なので1日中使用していますが目が疲れるということはないです
目の疲れは記事中にある通り輝度のほうが影響大きいですね
明るさも室内であれば黒挿入のせいで暗いと感じることはありません
360HzはCPUボトルネックにより僅かなゲームでしか達成できないのも240Hz黒挿入を優先する要因になっています
※高fpsを狙う低負荷なゲームはグラボよりもCPUが足を引っ張る
逆に記事中にないデメリットは、製品によっては白飛びが発生したり等で僅かに画質が下がることがあるようです
また体感で360Hzの方がマウスの応答速度が早いです
240Hz黒挿入が遅く感じるとかはないです、360Hz時のマウス応答が早すぎてビビる感覚です
ヴァロラントのようなスッキリした絵で高fps狙えるゲームは360Hz
タルコフやPUBG,LoL等は240Hz黒挿入がいいかなと思います
LoLの場合は240Hz超えるとキャラの挙動がおかしくなりますし
情報提供ありがとうございます!
Redditでも360Hzより240Hzで黒挿入オンにした方が見やすいという意見が結構多い印象でした
以前メーカーさんにに伺ったところ
黒挿入は黒を挿入する分リフレッシュレートが増えてるとのことなので
今後480Hzのモニターが出たときは黒挿入オンの240Hzとどう違うのか注目ですね!️( ´灬` )フォッフォッフォッ